このところ、アメリカにおいてサッカーが急速に発展を遂げてきた。各地にMLS(メジャーリーグサッカー)のクラブが次々と生まれ、投資家の目を引く存在となっている。
ただ、サッカーは草の根のリーグやコンペティションが支えるものだ。子供や学生、アマチュアの受け皿があってこそ発展することはよく知られている事実。
アメリカにおけるサッカーの「受け皿」はどうなっているのか?それについてはあまり知られていない。
今回はアメリカ独立リーグに所属するラスベガス・シティFCでプレーしているFWの堀田一海選手を招き、「アメリカの下部リーグ」の広がりや現状について伺ってみたぞ。(協力:FMおとくに)
――日本ではどんなチームでプレーしていたんですか?そしてアメリカに渡ったきっかけは?
もともと海外でプレーしたくて興味を持っていたんです。高校生の時には選抜チームで韓国に遠征したりして、そこでまた強い意志が芽生えましたね。
大学の途中まではサッカー部にいて、それからフットサルに転向しました。シュライカー大阪というFリーグのチームの下部組織に所属していたんです。
その当時ラスベガス・シティでプレーしている田島選手という知人がいたので、彼に連絡を取り、オーナーとか監督に話を通してもらって、練習生からスタートしました。
――ラスベガス・シティというのはどんなチームなんですか?
今4部相当のリーグに所属しています。MLSへの参入に向けて活動しているチームですね。所属しているリーグには全部で約100チームぐらいありまして、とても多いですよね。プロとアマの混合で、日本で言えばJFLくらいの感覚です。
アメリカはリーグの間に昇格や降格がないので、MLSに参入するにはかなり資金が必要なんです。なので独立リーグから始めてその基盤を整えるというチームが多いんですね。
――ラスベガス・シティでのプレーは何年目ですか?
加入したのが2017年なので、もう4年目ですね。ただ、一昨年から去年にかけては新型コロナウイルスの影響でリーグが止まってしまったんです。今はシーズンオフで日本に帰っていますが、1月の終わりから2月くらいにまたアメリカへ渡るつもりです。
――そういえばラスベガスには、ラスベガス・ライツというチームもありますよね。フレディ・アドゥが少しだけ所属していた。
日本人の小林大悟選手もいましたね。
――そうでした!