少しだけ教えてくれた、「ボール奪取」の秘訣
――ここからはレオ・シルバ選手のプレーについてちょっと聞かせてください。ボールを奪うことは昔から得意だったのですか?
一時期はそういうようなスタイルではありませんでした。ボランチの中ではすごく特徴的なプレーがあると周りの人から言われていたのですが、ボールを奪うことに関しては当時それほど高い意識でやっていたわけではありませんでした。
ただ、優秀な選手になるためにはボール奪取についての意識も高めなければならないと考え、それが今のプレースタイルが繋がっています。
――相手がボールを持っている時、どんなところを見ているのですか?
言いすぎてしまうとボールを奪えなくなってしまうので、少ししか話さないです(笑)。
相手がボールをもらった瞬間、もし自分がボールを受けた立場ならどういう判断をするだろうといつも考えています。そうすると、相手が同じような判断をしてくれることが結構あって、結果的にボールを奪いやすくなっているのかなと思います。
――レオ・シルバ選手は、自分がボールを持っている時も相手の裏というか逆を突くのがすごく上手いです。その辺り、フットサルでの経験も大きいのでしょうか?
フットサルの影響はかなりあります。私は7歳から15歳までずっとフットサルをやっていました。今のプレーの中にもボールを止める時やコントロールする時に足裏を使うクセが残っています。
フットサルコートの大きさとサッカーのピッチの大きさは全然違います。しかもサッカーはよりダイナミックなスポーツになってきていますが、その中でもフットサルで身につけたスキルを使えることは有利だと感じています。
相手の逆を取ることはサッカーにおいてもとても有効なのでそこは今後も生かしていきたいです。
※2019シーズンに決めた、レオ・シルバらしさ満点のスーパーゴール。解説の水沼貴史さんの「飛び込めないんですよね」というコメントが印象的だ。決めた相手は奇遇にも名古屋グランパスだった。
――相手の動きを見て、直前でプレーを変えられるのがいつもスゴイなと見ていて思います。秘訣を教えてください!
そう言っていただけて嬉しいです(笑)。
自分の中で「こういうボールが来たらこういう判断をしなければならない」と思っていても、一瞬で判断を変えなければならない場面はフットサルにもよくあることです。
どんな特徴、どんなタイミングでという“技”として言葉で表現することはなかなかできないのですが、そういうものはたしかにあります。