「僕が話す度に彼は口で「Click、click、click」とやるんだ。
『NG(エンゴロ・カンテの頭文字)、食べ物でも買ってくるかい?』
『Click、click』
『NG、プレッシングにいく時さ…』
『Click、clock、click』。
彼はどこかがおかしいと思った。ある日、ついに聞いたんだ。
『NG、どうしてそんな話し方なんだい?どうしたんだ、兄弟』
『何が?』
『Clickのことさ、兄弟!どうしたんだ?』
彼は笑顔で『あぁ、僕の地域だとこうなんだ』と話してくれたよ。
彼が育ったパリ郊外では、いつもそういう発音をする。
『Yes』のスラングみたいなものさ。始まりは分からないけれど、そこではそうする。
『Yeah、OK、クール』っていうような感じさ。
とても面白いと思ったね。自分もドイツの似たような地区出身だから。
でも、ああいうのは全く聞いたことがなかった。ずっと彼にからかわれていると思っていたよ!」
カンテが高級車メルセデスではなくミニクーパーに乗り続けるワケ
Text by 井上大輔(編集部)
神奈川県出身。もともとは野球小僧だったが、1998年W杯をきっかけにサッカーにも熱中。ウイイレなどのサッカーゲームにも、ドはまりした。好きなリーグはよく見ていたリーガ・エスパニョーラ。
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