初陣で見えた変更点

ここからは、岩政監督の初陣となった第25節・福岡戦(2-0で勝利)の戦いぶりを見ていきたい。

筆者が福岡戦で注目した点は以下の2つだ。

  1. 選手起用に変更はあるか?
  2. 戦術変更はあるか?

まず、「選手起用に変更はあるか?」について。5試合勝ちなしという現状を打開するために、スタメンやベンチ入りメンバーを前節から大幅に入れ替えるか注視していた。

結論としては、スタメンに大幅な変更はなく、出場停止の三竿健斗に代わって関川郁万がセンターバックに入り、前線に仲間隼斗と土居聖真が起用された。今季ここまでリーグ戦で出場機会がなかった林尚輝と小川優介がベンチ入りしたことの方が、サプライズだったかもしれない。(林は81分に広瀬陸斗と交代で投入され、今季初出場を果たした)

続いて、「戦術変更はあるか?」という点では、こちらも大胆な変更は見られなかったが、攻撃時に縦へのロングボールを減らし、サイドチェンジを多用して揺さぶる形と守備時に上下左右の幅を極めてコンパクトにし、相手の選択肢を奪う形が“岩政流”だったと言える。

オウンゴールを誘発した先制点の場面もサイドチェンジからの得点で、守備でも4試合ぶりの無失点を達成。微修正の成果がさっそく攻守に表れている。