アシストランク上位独占のウイングが揃う“理想郷”で成熟

「A・ロペスのシュート数激減と決定率急上昇」 作成:筆者

だが、好不調の波が多く、まだまだ自己中心的なプレーが多いA・ロペスにはマリノスのサポーターも疑心暗鬼だった。また、日本ではミシャ式しか経験がない彼はシャドーではなく、両サイドにウイングを置く横浜FMのスタイルに馴染みがないのも不安要素だった。

加入1年目、[4-2-3-1]の1トップを争ったFWレオ・セアラ(セレッソ大阪)と共にチーム最多の11ゴールを挙げたものの、ムラッ気と気性の激しさが現れ、第14節のアビスパ福岡戦で相手選手に唾を吐いて退場。6試合の出場停止と罰金60万円のペナルティーが下された。

ただ、出場停止から復帰したA・ロペスはチームプレーヤーへと変身。ワンタッチで確実なポストプレイから、巧みに味方を使うパスでチームメイトの信頼を掴み、キャリアハイの4アシストを記録。献身的に体を投げ出す守備でもチームを牽引した。出場停止前は互角だったレオ・セアラとのポジション争いも制し、チームの3年ぶりのJ1優勝に貢献した。

迎えた今季はここまで19試合全てに先発出場して15ゴール。さらにその15ゴール中の7ゴールをヘディングで決めていることが興味深い。

「リーグナンバーワンのウイング」と称されるエウベルが7アシスト、先発に定着し始めたヤン・マテウスはリーグ最多タイの8アシスト、途中出場が多くなった水沼宏太も7アシスト。アシストランキングの上位を横浜FMのウインガーたちが独占しているのは、A・ロペスの得点力や柔軟なポストプレイあってこそで、彼にとっても優秀なウイングが揃う横浜FMは理想郷だ。