近年日本人選手が数多くヨーロッパへと渡っている女子サッカー。UEFA女子チャンピオンズリーグもDAZNで放送されるなど拡大を続けており、これから右肩上がりに注目を集める存在になるだろう。
Qolyで以前からバルカン地域を現地取材してくださっている石川美紀子さんが、今回セルビア女子リーグのスパルタク・スボティツァ(Spartak Subotica)のオフィシャルフォトグラファーとしてチャンピオンズリーグ予選に帯同した。
ヨーロッパの女子サッカーが今、どれだけ多くの国の選手が集まるものとなっているのか。国際的な大会に成長した現状をレポートしてくれた。
日本人選手も次々と挑戦「女子CL」
欧州女子サッカー界の頂点を目指して争われるUEFA女子チャンピオンズリーグ(女子CL)。近年ヨーロッパでは女子サッカー選手の地位向上が進み、年々ハイレベルな戦いになってきている。
なでしこジャパンで活躍する日本人選手たちも、マンチェスター・シティでプレーする長谷川唯選手をはじめ、イングランド、イタリア、スウェーデンなどのクラブに所属して女子CLに出場する機会も増えてきた。
しかし日本では放映権などの問題もあり、女子CLを楽しみにしているというファンはまだまだ少数派だろう。かくいう私も、1年前に偶然に偶然が重なって東欧セルビアの地方都市で女子CLを撮影するまで、そもそも女子サッカー界にはほとんど縁がなかった。
今年9月にデンマークで開催されたUEFA女子CL予選ラウンド1、私はセルビアの「スパルタク・スボティツァ」のチームフォトグラファーとして帯同した。その経験から、欧州女子サッカー界の一端をリポートしたい。