「もっと苦しいゲームで自分が勝たせるくらいの選手に」

(PK戦までもつれる苦しい展開の中で勝ち切ってタイトルを獲得した)

今日に関してはもう、勝ちさえすればいいゲームなので。そこはやっぱりチーム全員の力で勝ち取ったものだと思います。

PKも前日に少しやるだけではなく、すごく前から練習してる選手が多かったです。そういった意味で“積み重ね”がやっぱりこういうゲームに出るんだなと感じました。

これをクラブとして繋げていくことがより大事だと思います。まだ今シーズンは終わってないので、ACL(※12日のアウェイ蔚山現代戦)をしっかり勝って今シーズンを締めくくりたいなと思います。

(14番を背負ってのタイトル、特別な想いは)

14番を付けての初タイトルに至るまで、色々ありました。今シーズン、特にリーグ戦はタイトル奪還を目指して戦った中で8位。目指したものに届かなかったです。

そういった意味でも天皇杯にかける想いはすごく強かったので、とても嬉しいです。

(今シーズンなかなか勝てない状況のなか、ピッチ上ですごく悔しがる姿があった。「報われた」と感じる部分は)

間違いなく個人の成長、選手として成長しているなと感じています。でも、もっともっと自分はできると信じてますし、足りないところも伸ばしていかないといけないと感じています。

その両方というか、成長は感じていますけどまだまだ成長したいですし、もっともっと上に行きたいです。もっと苦しいゲームで自分が勝たせるくらいの選手にならないといけません。

(PK戦10人ずつ蹴った。あんなに長いのは初めて?しかもジェットコースターみたいな展開)

そうですね。僕の記憶にあるなかで、自分たちが経験してあんなに長いのはおそらく初めてです。ずっと心臓張り裂けそうでしたけど、味方をずっと信じていました。

(PKをずっと前から練習していたというのは具体的にどのくらい)

練習終わりにキーパーを捕まえてやっている選手がすごく多かったです。それはここ1,2カ月の話じゃないです。

やったりやらなかったりはあるんですけど、継続的にPKの練習を積み重ねていた選手が多かったので、そういった意味でもやっぱり積み重ねが大事だなと感じました。

(準々決勝のアルビレックス新潟戦より前?後?)

新潟戦(8月30日)より前からやっている選手もいました。

自分なんかは今シーズン終盤、ACLのパトゥム戦で初めて公式戦で蹴りましたが、その後もゲームで決めた感覚を持ち帰って練習したりしていました。それは各々みんなやってたことだと思います。視来くん…山根選手なんかもやっていました。

(チョン・ソンリョン選手のキックどうだった)

あんな隅に蹴られるとは思わなかったんでびっくりしました(笑)。キーパーの選手…カミくん(上福元直人)もそうですけど、PK練習していてもすごく上手いので、安心して見ていられました。

(最後にソンリョン選手が止めた。その時はもう涙が出ていた?)

あまり記憶にありません。みんな走っていたんですけど、崩れ落ちたという感じですかね。何か…あまり記憶にないですね。