前園真聖が運営しているYoutubeチャンネル「おじさんだけど、遊んでもいいですか?」は5日、2023年のJリーグを振り返る動画を公開した。
出演したのはホストの前園真聖のほか、解説者として活動している福田正博、そしてガイナーレ鳥取のGMを務める岡野雅行。
その中で、J1に昇格することに成功した町田ゼルビアや東京ヴェルディの話から、福田正博が現代のスポーツについて感じていることを語っていた。
福田「多くのチームは成功と言われるものを手にできずにやめていかなければいけない、去らなければいけない世界。それはやっぱり辛いことだと分かっているけどね。でもドライにビジネスだからと言って割り切れないところも絶対にある。
それは人間がやっていることだから。俺はいつも言ってるんだけど、スポーツってやっぱり人間臭いほうがいい。でも、それがなくなってきちゃってる感じがするのよ。スマートで。
人間臭さって何かといえば、それは失敗したりすることにある。ロボットではないから。そこが人間の良さだと思ってる。それがあるから、涙を流したり、チームに対しての思いが溢れたりする。
そこで第三者は『あの選手がミスした』『あの選手が悪い』と簡単に言うけど、人間臭さというのはそれも全部受け入れながら楽しんでいく、喜んでいく、悲しんでいくこと。それがスポーツの良さだと思うんだけど、それがすごく失われているような気がする。
例えば大久保嘉人なんかはものすごく人間臭い。器用ではない。不器用さって最大の人間臭さの象徴だと思う。
もっと不器用な感じの人がたくさん出てきてくれると魅力的になるのに、そういうものは今の時代では受け入れられないのかなと思いながらも、スポーツではそれが残ってほしいなと」
SNSなどの発展もあり、あらゆる点がハイスピードになっている時代。スポーツもよりインスタントに結果が求められているが、失敗や足踏みをも感じていくことで人間臭さをも感じられる…とのこと。