日本への期待

――日本についての期待も教えてください。

日本については、はっきり言ってアジアのレベルは予選が必要ないぐらいのレベルに来ていると思うんですよ。なので、果たしてプレミアリーグやスペインリーグをやっている間に、格下の相手と戦うことが冨安、三笘、久保と彼らにとって本当にいいのかということですね。彼らがいなくても十分優勝できると思います。

ヨーロッパで使われない選手を呼んで使うのもいいと思うんですけど。冨安が「6月にしてほしい」というのはまさしくそうで、プレミアリーグはワールドカップよりレベル高いじゃないですか。だからそっちを飛ばしてアジアカップはいまの日本代表にとってちょっと微妙な大会だと個人的な印象で思います。

――昔はコンフェデレーションズカップの出場権がありましたからね。

そうですね。本当にワールドカップの間で、ユーロと同じような時期に合わせられたらいいんですけどね。

――日本人選手で期待している選手を教えてください。

そうですね。まず決勝まで行くと7試合あります。1(試合目)がベトナム、2がイラクで、3がインドネシアですね。そうするとイラク戦でもしかしたらターンオーバーでベストメンバーを出してくるかもという印象があります。

決勝トーナメントに行くほど(相手が)多少強くなってくるでしょうから、ターンオーバーしてと。開幕戦のメンバー予想は難しいと思うんですけど、期待している部分はアタックですかね。

攻める試合が多いと思うので、ボールを持っていても、この前のタイ戦前半のように、ボールを持ったけど、あまりチャンスができなかった。イライラするようなところで、アタックの選手が個で切り開く。例えばいまだったら期待されている選手は上田(綺世)選手かな。日本人にいないストライカーのタイプ。

中盤には昔から日本はいい選手がいっぱいいるんですよね。肝心の点を取るところがまだ世界的な選手が出てきてないので、そこはいつも心待ちにしているところですね。

――日本代表にとってアジアカップは優勝以外は負けに等しいと仰る有識者もいますね。

多分協会、選手、スタッフも「優勝はマスト」でやっていると思います。そういうプレッシャーはもしかしたら多少あるかもしれないですね。前回優勝してないのでなおさらです。例えば森保(一)監督はなんとしてもタイトルを獲りたいという気持ちは強いのかなと思います。

――森保監督の手腕は、同じプロ監督としてどう見ていますか。

例えば前回のワールドカップでいうと、多分ですけどオリンピックの反省なのかなと。同じ選手が3試合連続やるとパフォーマンスが落ちるというようなところでのターンオーバーの重要性を感じてワールドカップでうまくやっていたのかなと思います。

それ以降もそういう中で、ヨーロッパで疲れている選手を休ませて、いつでもいいパフォーマンスができる11人を揃えるところがマネジメントとしてうまくできているのかなと思います。

三浦さんが話すようにベトナムは手堅い試合になると予想する。

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これまでベトナム代表には4勝1分けと黒星を喫した経験はないが、それでも真剣勝負の舞台では何が起きるか分からない。5度目のアジアカップ制覇に向けて初戦を幸先よく制してほしい。

三浦俊也氏プロフィール
1963年7月16日(60歳)
経歴:
1997 Brummell Sendai
1998 Mito HollyHock
2000–2001 Omiya Ardija
2004–2006 Omiya Ardija
2007–2008 Hokkaido Consadole Sapporo
2009–2010 Vissel Kobe
2011 Ventforet Kofu
2014–2016 Vietnam U23
2014–2016 Vietnam
2017–2018 Hồ Chí Minh City
2022 FC Gifu
2023 Thailand U20

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