伊藤洋輝

ここ一年、右サイドの連携で形を作ることが多かった日本代表。ただ今回のベトナム戦は左サイドからの崩しが目立った。手綱を握っていたのは、“偽サイドバック”としての役割が板についてきた伊藤洋輝だ。

時にはセンターバックの谷口彰悟よりも内側に入り、縦を見せながら左サイドに張る中村敬斗にボールを供給。自慢の左足で逆サイドへの展開もお手の物だった。

オーバーラップのタイミングも的確で、質と量を兼ね備えた良質なサイドバックとして日本代表のレギュラーに相応しい選手になっている。

もちろん成長の余地はまだまだあるものの、元日のタイ戦でデビューした三浦颯太のように国内から今後も出てくるであろう左利きの左サイドバックにとって“基準”となる選手だ。