――佐藤選手が思う日本のキーマンになりそうな選手を教えてください。

今大会の初戦(ベトナム戦)は南野選手がすごく乗っていたので、このまま上がっていくんじゃないかと思います。僕と同じ94年世代なので、個人的にすごく頑張ってほしい選手です。

このまま勢いよく次の試合も決めちゃったりするんじゃないかなと(イラク戦前に取材)。リヴァプールで出られない時期が続いて、そこから苦しい時間もあったと思います。いまようやく努力が実ってきたじゃないですけど、こういう結果として出てていることがすごく嬉しいですね。

――浦和ユース時代に南野選手と対戦しましたけど、当時の印象を教えてください。

そのときはすごくクールに見えたんですけど、いざ戦ってみると内に秘めているものがすごく感じられた選手ですね。多分めちゃくちゃ熱い選手でしたね。

――アジア杯の難しさを教えてください。

難しさは特にないです。ただ純粋に僕たちにとって強い相手が同じグループにいることはありますけどね。ただアジアのトップチームが集まる、代表のトップが集まる大会です。僕たちフィリピン代表にとってまだまだ足りないところ、距離が他のトップの代表と比べてまだ遠いところがありますね。

――最後にフィリピンの話題を聞かせてください。フィリピン代表には2021年から新たに日本生まれ日本育ちのタビナス・ジェファーソン選手が加わりましたね。

彼も英語はすごく喋れるから、選手たちとすぐ溶け込めました。しかもキャラクターもすごく面白い選手なんで、愛される選手なんですよね。だから自分にとってはすごくいい存在が代表に来てくれたと思っています。この前のインドネシア戦も彼が(左の)センターバック、僕が左サイドバックでプレーしました。日本人の感覚を持ってるので、すごくやりやすいです。

――今月タイ1部ブリーラムへの加入が正式に決まりましたね。

水戸からすごい出世したという形になりますよね。いくらか分からないですけど、水戸にも移籍金を残しました。ブリーラムはアジアチャンピオンズリーグに出られるチームですし、タイでは敵はいないんじゃないかってくらいのビッグクラブなので、彼にとってはすごく良い経験になる。ずっと東南アジアに行くことについてここ2、3年くらい相談されてたんです。彼も覚悟が決まったじゃないですけど、彼がこういう決断をして僕は嬉しいです。

――フィリピン代表選手としての今後の意気込みを教えてください。

フィリピン協会の会長が代わって、これから新しい人たちと新しい形でやっていくんですよね。ちょっと聞いた話によると、これからすごくいい方向にいきそうです。そこがすごく楽しみですね。

またいろんなやり方も変わると思うし、もっと力を入れて、代表がアジアカップやワールドカップをこれから目指せるぐらい力を入れると言っていました。ここからがすごく楽しみですね。自分の中では次のアジアカップにはなにがなんでも行きたいです。

――次のアジアカップは2027年開催ですから、佐藤選手は32歳で迎えますね。

たぶんまだやれますね。僕は19歳で代表デビューしてから、ここまでまだ生き延びていますからね。僕のポジションにいろんな選手がこれまで入りましたけど、なんだかんだで勝ち残ってきましたからまだまだやれると思います。

インドネシアとの通算対戦成績は8勝2分5敗と勝ち越しているが、前回対戦は1989年11月までさかのぼる。

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この未知の相手を佐藤が分かりやすくベールをはがしてくれた。勢いに乗る東南アジアの強敵を破って決勝トーナメントに乗り込んでほしい。

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