昨年夏のマーケットでリヴァプールを退団し、サウジアラビアリーグのアル・イティファクへと移籍したジョーダン・ヘンダーソン。
かつて同じリヴァプールでキャプテンを務めたスティーヴン・ジェラード監督の下、週給35万ポンド(およそ6500万円)と言われる巨額の報酬を受け取ることになった。
しかしながらヘンダーソンはその半年後にオランダ・エールディヴィジのアヤックスへと移籍。サウジアラビアで2年を過ごせば税金の支払いも免除されるという状況のなか、大きな経済的負担を被りながらヨーロッパへの復帰を決断した。
『Parool』によれば、ヘンダーソンはその移籍の顛末について以下のように話し、「サウジアラビアは合わなかった」とはっきり明かしたという。
「今となってはすでに気付いているよ。僕の血管にはサッカーが流れているとね。
サウジアラビアのリーグは発展しているが、僕には合わなかった。あそこに行ったことは間違いだったよ。アヤックスのプロジェクトに加わることができてとても幸せだ。
移籍を決めたときのことを思い返せば、それは大きな決断だったし、自分にとって正しいものだと感じていた。
サッカーではとても早く物事が変わっていく。アヤックスに行くことを決めたことに満足しているし、断るにはあまりにも惜しいチャンスだと感じたんだ。
人生において、後悔や間違いと言えるものは起こり得る。しかしそれから学ぶことができれば、後悔もしないし、間違いでもない。
そういう意味では、僕はサウジアラビアについて多くのことを学んだよ。誰に対しても悪いことは言いたくない。そこに死ぬまで付き合えるような友人もいるし、そこから得られるポジティブな点もあるからね。
最終的には、僕もクラブも望むような結果にはならなかった。しかし、お互いにとって素晴らしい結末を迎えたんだ」
14日にイングランド代表メンバーが発表されたが、ジョーダン・ヘンダーソンはそこに再び名を連ねることになった。
サウジアラビアでは観客の少なさや高温多湿の環境に全く馴染めなかったと伝えられているが、ヨーロッパに戻ってからはパフォーマンスも向上しており、すでに5試合に出場している。