リヴァプールでの1年目を終えた日本代表MF遠藤航。ユルゲン・クロップ監督のもとで全コンペティション43試合に出場した。

そうしたなか、『Liverpool Echo』は、遠藤の今季通信簿を発表。7点という高評価を与えつつ、こう指摘している。

「彼は誰も予想していなかった選手であり、ファンのお気に入りとなったのも予想外だった。

そんな遠藤のシーズンは、最終的な成功とインパクトによって、なぜリヴァプールが今夏の移籍市場でもう一人の守備的MFを獲得すべきなのかを浮き彫りにした。

遠藤のアンフィールドへの到着は予想外だったと同時に迅速だった。スポーツディレクターのヨルグ・シュマトケがブンデスリーガのコネを使ってシュトゥットガルトから1625万ポンド(32億円)で獲得。当時30歳だった彼は、フェンウェイ・スポーツ・グループのプロフィールに完全には適合していなかった。

12月までは適応に苦しんだが、その後は先発に定着。プレミアリーグの激しさにようやく適応し、経験とポジショニングセンスの価値を証明した。空中戦の強さとボール保持のテクニックは、マンチェスター・シティのグアルディオラ監督に、この日本人選手とアレクシス・マカリステルがリヴァプールの中盤のアプローチをどのように変えたかを指摘させるのに十分なものだった。

遠藤の調子には波があったが、最後の2試合は彼が交代した後に失点しており、その重要性を強調するものになった。

マカリステルが6番(守備的MF)としてプレミアリーグでより多くの試合に出場したが、このポジションの文句なしのファーストチョイスとしてシーズンを終えたのは遠藤だった。

ただ、彼が守備的MFの長期的な解決策になることはなかった。また、マカリステルは攻撃的な役割のほうがはるかに適しており、19歳のステファン・バイチェティッチはキャリアが浅く、レギュラーになるにはほど遠い。

アルネ・スロット新監督がクロップの4-3-3を再現するのであれば、さらなる補強が必要だ。

しかし、もしスロット監督が4-2-3-1システムに重きを置くなら、それは遠藤にとっても好都合であり、すでにチームにいる多くの選手のユーティリティ性を考えれば、新たなMFを獲得する必要性はおそらく減るだろう。

いずれにせよ、来シーズンも遠藤がリヴァプールにとって重要な存在になることは間違いない。ただ、レッズの意外なキーマンとして頭角を現した今季ほどではないかもしれない」

遠藤を獲得したクロップは今季限りで退任し、フェイエノールトを指揮していたスロット氏が新監督に就任した。

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そのスロット監督は4-2-3-1システムを多く使ってきたが、リヴァプールではどの布陣を採用するだろうか。

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