J3のいわてグルージャ盛岡は29日、元日本代表MF水野晃樹(39)が2024シーズン限りで現役を引退することを発表した。
水野は地元の清水商高(現在の清水桜が丘高)を経て2004年に千葉でプロ入り。イビチャ・オシム監督のもとで頭角を現すと、2007年3月にはそのオシム監督に招集され日本代表デビュー。2008年1月にはスコットランドのセルティックに移籍した。
2010年夏に帰国して以降はJリーグの各ディビジョンや社会人リーグなどでプレーし、2023年に盛岡へ。今季ここまでリーグ7試合に出場している。
水野は盛岡の公式サイトで「2024シーズンでプロサッカー選手、水野晃樹は引退することを決断いたしました」と報告。
「21年間に後悔はないと言ったら嘘になるけど、本当に憧れていたものから憧れられる存在になれた事、そしてたくさんの人にサッカーの素晴らしさを伝えられていたら幸いです」と綴り、サポーターや家族、関係者らへの感謝を述べた。
チームは現在J3で最下位の20位に沈んでおり、Jリーグ退会(JFL降格)が現実味を帯びてきている。
水野は「チームが苦境の中で個人的なリリース申し訳ありません。どうしても自分が好きな『29』で発表したかったのでどうか許して下さい」と謝罪。続けて「可能性が低くても1%の可能性がある限り絶対に諦めません。最後の最後まで自分を信じて仲間を信じてチームを信じて戦い切ります!」と残り試合、残留に向けて戦っていく決意を表明した。
今後については「これからもオシムチルドレンとして上を見てチャレンジすることを忘れずこのサッカー界に関わり続けたいと思います」と語り、「Jリーグありがとう!サッカーありがとう!21年間MIZUNOのスパイクもありがとう!みんなありがとう!これからも『サッカー小僧』水野晃樹をよろしくお願いします」と締めくくっていた。
なお、引退セレモニーはホーム最終戦に実施される予定とのこと。