若いライターを求めている

浅野ーーでも、いまはその架け橋となる存在がどんどん減っている。個人的には若いライターがもっと増えてもいいのかなと思っています。

高橋ーーその通りだと思います。現状のライター界は夢がない世界になりつつあります。アスリートは日進月歩の勢いで成長していますが、マスコミは成長していない。非常に問題だと思います。

浅野ーー日本代表でいえば久保建英選手が同い年なんですけど、同世代の選手たちはどんどんステップアップしている。彼らに負けたくないという気持ちと同時に、もっとやらなければいけないと強く感じます。

高橋ーーぶっちゃけると、サッカーの文書はレベルがとても低い。だから、いまのままで構わないという考えは僕の中になくて、いろいろなジャンルの文書に目を通して、どうすればもっと伝わりやすく、面白くなるか研究するべきだと思います。

浅野ーーここまでの話を聞いて、ライター界にはある種の停滞感が漂っているのかなと思いました。

高橋ーーそうですね。だからこそ、若い人たちの力が必要です。

浅野ーーいまからサッカーライターになりたい人はどうすればいいんですかね。

高橋ーー夢がない話をしてきましたが、それでも簡単に投げ出さない覚悟と根性を持っている方がいれば、Qolyは歓迎しています。

浅野ーーそれは素人の方でも、Qolyで書けるという意味ですか。

高橋ーーそうです。取材がしたいのであれば、指導もできます。ただ、少し興味があるくらいの方を編集部は求めていないと思います。フリーランスは大変ですが、Jリーグだけではなくて、海外でプレーしている日本人選手に直接SNSで連絡を取って取材してみるとか、やり方はたくさんあります。だからまずはアクション起こすことが1番大事です。

浅野ーー僕はW杯に行きたくて、この業界に飛び込みました。そこからQolyで書かせてもらえるようになって、Jリーグや日本代表の取材に行かせていただき、状況が180度変わった。ただ、それでもライター界が今後どうなるかは誰にも分からないと思うので、日々ステップアップしていく必要性を実感しています。

高橋ーーただし一つ忠告しておくと、サッカーが好きな人こそ注意が必要。原稿料は低いですし、サッカーを嫌いになる可能性が十分にあります。それでも、サッカーライターはやりがいがある仕事です。Qolyはステップアップするための入口でも構いませんから、サッカーライターになる覚悟のある方は僕のXアカウント(@azzurri_t10)に連絡をください。相談でもいいので、お待ちしています。

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サッカーライターは決して楽な仕事ではない。それでも、この仕事が持つやりがいと存在意義を、筆者もこの数ヶ月間で嚙みしめている。本記事がサッカーライターを目指す人にとって何らかの道しるべになれば幸いです。ご一読ありがとうございました。

(文 浅野凜太郎)

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