いわき加入の経緯

8月6日にいわきへの来季加入内定が発表された山内は、今季の仙台大プロ内定第1号となった。いわき加入の経緯は少ないチャンスから実力でつかみ取った内定だった。

東北の雄で育った実力派センターバックがどのようにして入団内定を勝ち取ったかに迫った。

――いわき加入内定の経緯を教えてください。

「とある練習試合に呼んでもらい、そこでのプレーを評価してもらえました。後日練習参加に呼んでもらって、そこから2週間くらい参加してオファーをいただきました」

――いわきの練習生として呼ばれたときに、ここでいわきにどのような思いで練習に参加されましたか。

「いわきがちょうどディフェンスラインが少ないことは分かっていました。いいプレーをしたらチャンスがあるかもしれないと思っていました」

仙台大で正確なビルドアップを見せた山内(撮影・高橋アオ)

――練習参加のときに大学の先輩である嵯峨選手に会われたと思います。その際どのような言葉をかけられましたか。

「『入れるようにがんばれよ』と声をかけてもらえましたね」

――プロ内定が決まるまで不安との闘いだったと思います。決まるまでの時期を振り返って、心境はいかがでしたか。

「決まる前はかなり不安な心境だったと思います。『このままで大丈夫かな』という思いがちょっとありました。

総理大臣杯でどこかにアピールできたらいいと思っていましたけど、そのような状況でいいプレーできるかは分からないので…。ただ大臣杯前には決まっていたので、逆にリラックスして大臣杯を迎えられたと思います」

――いわきからオファーをもらった瞬間は何を思いましたか。

「めちゃくちゃうれしかったです。喜んで親に電話して(いわきから)オファーをいただいたと伝えました。(チームメイトも)みんなめっちゃ喜んでくれました。『すごいな』と言ってくれました」

スタッフとハイタッチする山内(いわきFC提供)

――仙台大に呼んでいただいた飛奈さんからはどのような声をかけられましたか。

「トビさんは『仙台大に来たかいがあったじゃん!俺が呼んだんだから俺に感謝しろよ』と言っていましたね(笑)。

高校のときから自分のことを評価してくれていたので、大学まで呼んでくれたことは大きかったですね」