2023シーズンを最後に現役引退した元日本代表の小野伸二氏。

10代の頃から天才の名をほしいままにし、プロ入り1年目の1998年に18歳でワールドカップ出場。その後も大きな怪我がありながら「黄金世代」の旗手として長く活躍した。

そんな小野氏が、元プロ野球選手・五十嵐亮太氏のYouTube『イガちゃんねる』に100回記念のスペシャルゲストとして登場。同い年である2人がトークを繰り広げた。

北海道コンサドーレ札幌の菅野孝憲を介して知り合ったという2人。トークの中では、サッカーと野球のプロ契約にまつわる“違い”も話題となった。

小野「どういう契約なの?野球は。ドラフトでしょ?」

五十嵐「うん。ドラフトで指名されて、契約金いくらです、年俸いくらですみたいのを話し合っていくんだけど、高校卒業して1年目でさ、『年俸これ少ないです』なんて言わないじゃん。大体周りで比較してさ、ドラフト1位がこれぐらいだったら2位はこれぐらいなのかなとかいろいろ聞いたりして。で、(あとは)まあやるしかないよね。

その後プロに入って普通に契約更新がシーズン終わりであるんだけど、球団の契約する人と1対1で話して、『今年こういう結果なのでこういう金額です』みたいに提示されて、『もうちょっとお願いしますよ』とかそんな感じで納得したらサインするみたいな感じで」

小野「もちろん試合に出て活躍すれば…」

五十嵐「もちろん上がる。若いうちは1年契約で、FA(フリーエージェント)が近づいてくると、やっぱり球団も複数年結んで出さないようにする選手もいるし、(FAで)来た選手はもちろん複数年じゃないとなかなかFAした選手を獲得するのは難しいから。

でもサッカーっていいよね。FA権とかないわけでしょ?うまかったらどこでもいつでも行けるわけでしょ?」

小野「まあ行けるけど、それはチームもやっぱりもちろんタダ…ゼロで行かれちゃったらさ、チームが成り立っていかないじゃん」

五十嵐「移籍金がね」

小野「そうそう。だからそこら辺を含めて制度が変わって複数年契約でもOKってなったんだけど。昔は1年契約なんだけど、若い選手の移籍金はこんな値段っていう上限みたいなのがあったんだよ。

でも1年終わって契約終わっちゃったらさ、ゼロで行かれたらチームだってたまったもんじゃない。特にすごい選手であればあるほど。っていうので複数年契約が生まれて」

小野が高校からプロ入りした当時のJリーグは1年契約が基本で、代理人制度もなかったため強化部長と1対1で話し合うのが普通だったとのこと。その後制度が変わり、契約も複数年が認められるようになったという。

そうしたなか、プロ野球は基本的にドラフトからプロとなるため、サッカーは行きたいチームを選べるというところに五十嵐氏は魅力を感じている様子だった。

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動画では他にも興味深い話が次々と展開。後編も近日公開されるようなので気になる方はチェックしてみてほしい。

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