Blackpool
2
0-1
2-1
2
Fulham
パントシル(OG)
ヴァーニー
87'
76'

得点者
35'
87'

ザモーラ
エトゥフ

ブルームフィールド・ロードに詰めかけた観客の後押しを受け、ブラックプールが素晴らしい闘いを披露した。エトゥフの同点弾で勝利こそ逃したが、「ブラックプールはプレミアの舞台でやっていける」というイアン・ホロウェイ監督の主張は、現実味を帯びつつある。

先制したのはフラムだった。ハンゲランからのくさびを受けたデンベレが右サイドのダフにはたき、エヴァットを振り切ってDFラインの裏に走り込む。リターンを受けたデンベレのクロスは、中央のザモーラの頭にぴったりと合った。4-3-3で前線からプレスをかける分、中盤が薄くなり、ラインの裏にも広大なスペースが生まれるというブラックプールの弱点はまだ修正されていない。

しかし前節のアーセナル戦とは打って変わって、ブラックプールの4-3-3は全体的には良く機能した。ブレット・オーメロッドがクロスに合わせてネットを揺らせば(判定はオフサイド)、この日デビューしたルーク・ヴァーニーが鋭いボレーを放つ。カペッロ代表監督も注目するGKストックデイルの活躍がなければ、フラムは前半のうちに失点を許していただろう。

そして71分、ブルームフィールド・ロードに歓喜が訪れる。相手陣内でアダムとグランダンがボールを奪い、右サイドでフリーになっていたヴァーニーにスルーパス。シュートはDFにあたってコースを変え、カバーに走っていたパントシルが止まり切れずにオウンゴールしたのだ。

さらに76分、カスカート、オーメロッド、アードリー、テイラー=フレッチャー、オーメロッドとダイレクトにボールをつなぎ、そこからのスルーパスに抜け出したヴァーニーがゴール左隅に流し込んで逆転。試合後にホロウェイ監督が「2点目は本当にファンタスティックだった・・・パス、ムーブ・・・わかるだろ?すげえファンタスティックだったよ」とおなじみの口調で振り返った通り、素晴らしい得点だった。

エトゥフの同点弾については、アシストしたデンベレの視野と技術を褒めるべきだろう。ブラックプールにとっては今後に期待をもたせる勝ち点1、逆にフラムとその監督ヒューズにとっては、上手くいかない苛立ちが募る試合になったはずだ。


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