WBA(昨季17位) 【第2節観戦】

【受け身での戦いはお手の物だが、そこから先へ進みたい】

・Positive Aspect

サイドバックをキッチリと内側に絞り、相手をキッチリとマンツーマンで捉えるような守備は健在。CBオルソンを中心に、長期的に戦える守備組織の基盤は出来上がりつつある。指揮官は元々モイーズの右腕だったということもあり、守備面ではソリッドで献身的な組織を作り上げることが出来そう。中盤やアタッカーにも献身的な守備貢献を求めており、ベラヒーノとブラントはサイドバックのサポートをしっかりとこなしていた。コンディション面もそこまで悪くはないので、レスコットの状態が整えば堅実な戦い方で勝ち点を積み上げていけるはず。

・Negative Aspect

守備には自信があるとはいえ、ボールを持った時にチームとして出来ることが少なすぎるのが大きなウィークポイント。DFラインの選手達もボールコントロールを得意としている選手は少ないため、どうしてもロングボールが増えてしまう。ボールを相手に持たせる時間が長くなっていくと、いくら守備が堅いとはいっても危険な場面は増えてくるだろう。攻撃面でも決まった形は見えず、個人個人のスキルに大きく依存する状態。前線の核として期待されるブラウンは未だにフィットしきっておらず、アニチェベも未だに怪我が多い。得点源を固定出来ないと、チームとして悪循環に陥る可能性も。

・New Player

イディ・ブラウン

WBA史上最高額の移籍金で加入したナイジェリア人FWは、その価値を証明することを求められるはずだ。フィジカルの強さや滞空時間の長いジャンプなど、可能性を感じさせるプレーは見せたものの、オフ・ザ・ボールでのプレーが一本調子過ぎるという弱点も露呈。今後はプレーの幅を増やしていくことに加えて、ポストプレイヤーとして周りのプレイヤーを生かしていくようなプレーも求められてくるだろう。どちらかというとラインと駆け引きすることを好むタイプの選手である。

・Key Player

サイード・ベラヒーノ

非常に献身的な守備参加だけでなく、攻撃でもポジショニングの良さを生かして上手くボールを引きだしていくことが出来るアタッカー。タイミングを外すようなドリブルや、センタリングのクオリティも十分。カウンターの起点として、攻撃のオプション自体がそこまで多くないWBAを支えていくことになるはずだ。

・Potential Player

アンドレ・ウィズダム

守備面ではポジショニング、ドリブラーへの対処などを問題なくこなしているリバプールからのローン選手。若手とは思えない落ち着きで相手の攻撃をしっかりと防ぐことが出来る一方で、組み立てなどに関わる能力は低い。攻撃面での貢献の無さや、パスの精度などを改善していくことが重要になるだろう。ここで大きく飛躍し、リバプールに主力として戻ることが出来るか。本人にとっても重要なシーズンになりそうだ。

ユスフ・ムルンブ

フィジカルを生かした肉弾戦だけでなく、安定したプレーをこなすコンゴ代表MF。フィジカルを全面に押し出すタイプのMFとしては戦術理解度も高く、攻撃面で一皮剥ければステップアップも見えてきそう。恐らく攻撃面でもカウンターなどで求められるタスクが増えてくるはず。

・Deadline Deal

 無し。主軸の引き抜きが無かったことで満足すべきか。

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