フットボールを題材にしたアニメや漫画など、架空の舞台における“スーパーゴール”の象徴的な存在となっているオーバーヘッドシュート。現実、それも厳しいプロの世界ともなれば滅多に決まるものではなく、例え決まっても意外と泥臭い形でのゴールが多かったりするが、スペインのカップ戦で文字通り“絵になる”鮮やかなゴラッソが生まれた。

16日に行われたスペイン国王杯(コパ・デル・レイ)の3回戦、ラル・パルマス対ヌマンシア。1-0とラス・パルマスのリードで迎えた後半38分、ラス・パルマスのFWアスドゥルバル・パドロンが右サイドからのクロスを・・・

オーバーヘッドでのこのゴラッソ!

右サイドからの鋭いクロスを胸トラップで勢いを殺し正確に頭上へ浮かすと、迷わずオーバーヘッドを選択。シュートは相手GKの手元をすり抜け見事にゴールネットを揺らした。マークを完全に外したフリーの状態でボールを受けただけに他の選択肢もあったはずだが、この一連のあまりにスムーズな動きを見ると最初から狙っていたかのようだ。

スーパーゴールを決めたスペイン人アスドゥルバル・パドロンは23歳。地元ラス・パルマスの出身で昨年8月に22歳で念願のトップデビューを果たすと、シーズン6ゴールを記録した。今シーズンは控えに甘んじており、この試合も後半からの出場となったがチームの勝利を決定付けるこのゴラッソ。これからレギュラーを獲得し、長く1部から遠ざかっているカナリア諸島の強豪を昇格に導けるだろうか。

試合はそのまま2-0でラス・パルマスが2部対決を制し、決勝ラウンドへの進出を決めている。

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