夢の実現に向けて
それに先立ち、スリナムは今年26日の“ボクシングデー"にトリニダード・トバゴと非公式の親善試合を行うことが発表された。
この試合には元アヤックスで北京五輪代表のエファンダー・スノ、ダーヴィッツの従兄弟ロレンゾ・ダーヴィッツ、ハッセルバインクの甥ナイジェル・ハッセルバインク、AZなどでプレー経験のあるミラノ・クーンデルスら一線級の選手が参加の意向を示してしており、試合を開催することで議会の決定に圧力をかけたい意向だという。
同チームのキャプテンを務めることが決まったクーンデルスは、
「私達はどのような場合でも良いチームを編成することができる。重要なことはボクシングデーは歴史的な日になるということだ。全ての選手は興奮しており、当日が待ち切れないよ。私の両親はスリナム生まれで、私は毎年訪れるための家も持っているんだ」
とスリナムへの愛情と未来への希望を語っている。
セードルフ、ダーヴィッツらが活躍していた時代に比べるとやや小粒になった感のあるスリナム系の勢力だが、もし彼らがスリナム代表に参加することになれば北中米カリブ海はもちろん、世界のサッカー界の勢力図を少しだけ変えることになるかもしれない。