1996年に九州のクラブとして初のJリーグ参入を果たしてから、今年で20シーズン目を迎えるアビスパ福岡。Jリーグ1部への在籍年数は、九州勢では大分トリニータとともに最長の8シーズンを数えるが、近年はあまり元気がない。
過去3シーズン(2012-2014)のJ2における成績は、18位、14位、16位。これに対し、おそらく現在も予算規模で福岡に劣る県内のライバル、ギラヴァンツ北九州は9位、16位、そして昨季はスタジアムが規定を満たしていればJ1昇格プレーオフ出場圏内の5位。直接対決では4勝2敗と勝ち越しているものの、肝心の成績で劣勢に立たされている。
2年間チームを率いたマリアン・プシュニク監督も10位以内という目標を達成できず、昨季で退任。今季は現役時代、「アジアの壁」として日本代表でも活躍した井原正巳氏が指揮を執る。
懸念されていた債務超過に関しては、昨年コンピュータ関連企業のシステムソフトが資本参加したことで解消。これにより地元出身で不動の背番号10、城後寿の慰留に今季も成功したほか、レフティのMF鈴木惇(東京V)が3年ぶり、DF中村北斗(大宮)が7年ぶりに復帰。他にも、DF濱田水輝(浦和)、DF亀川諒史(湘南から期限付き)、MF末吉隼也(鳥栖)、FW中原貴之(仙台)などを獲得している。
2011年から4年間、スボルメのサポートを受けてきた福岡だが、今月1日、アスレタとオフィシャルサプライヤー契約を締結したことを発表。その新ユニフォームがお披露目された。(画像:アスレタ、アビスパ福岡)
ホーム(1st)は2013モデル以来となる濃い青をベースに、透かし柄のグラデーションを採用。チームとサポーターの湧き上がる勝利への情熱によって、ユニフォームがチームカラーへと染め上がるイメージを表現している。
背面裾部分には、クラブ創設20周年を記念し、「アビスパ福岡 20周年記念ロゴ」。
「アビスパ=熊ん蜂(スペイン語)」から、蜂の巣(ハニカム)をイメージした「20」の文字。そして、3つの蜂の巣は「クラブ」、「地域」、「ファン・サポーター」の強固な結束を表現しており、これまで20年間の感謝とともに、これからの未来も三位一体となって歩み続けていきたいという思いが込められているとのことだ。
透かしの位置がホームと異なるアウェイ(2nd)は、シルバーをイメージしたグレー。ホームの青が玄界灘の海の色であるのに対し、アウェイはその波しぶきを表している。
脇などはひそかにハニカム構造柄?
GKモデルは、ホームが赤、アウェイが緑。いずれもFP用ホームの色違いを採用した。
ユニフォームスポンサーは、胸が新規の「福岡地所」で、背中の「ブロードマインド」、袖の「ふくや」が継続。
パンツも引き続き「エモテント」だが、イチゴの巨大化により存在感が増している。