世界には決して得点力が高いわけではないが、体を張り、攻守に運動量を見せるチームのために戦い抜く漢達がいる。
そんな、選手達の中で今、最も輝いている選手がいる。この冬ロザラムからカーディフ・シティへ移籍したFWアレックス・ラヴェルだ。
ケンブリッジ・ユナイテッドでキャリアを始めたラヴェルはこれまで3部~5部のクラブを主戦場にしてきた。まれに2桁ゴールをあげるものの、試合数が多いイングランドにおいて決して得点力は高いとは言えない。それなのに彼は31歳にしてチャンピオンシップ初挑戦を果たし、今冬には(昨年はプレミアリーグにいた)カーディフ・シティに引き抜かれた。
190cm以上の身長を生かした高さ強さに定評があるものの、今季、ロザラムであげたのは4得点であるにも関わらずだ。
そう、彼の最大の特徴は身体を身の粉にして走り回ること。彼がいかにチームのために貢献しているかは30歳を越えた今もステップアップを続けていることが証明している。
『The Star』紙は移籍に際して「ロザラムの伝説アレックス・ラヴェル、労働者階級の英雄」と見出しを立て彼の栄誉を称えた。
得点数こそ多くないが、1粒1粒は貴重なもの。昨年5月のチャンピオンシップ昇格プレーオフ決勝では2ゴールをあげた。
聖地ウェンブリーでラヴェルは一際大きな輝きを見せたのである。
ラヴェルは言う
「私はいつも若者のように頑張った自分自身を誇りにしている。」
サッカーゲーム『FIFA』や『Winning Eleven』シリーズでも90以上の高いスタミナ設定をされているラヴェル、ロザラムはカーディフへ移籍後に彼に対して感謝の意を込めたビデオをyoutubeの公式チャンネルで公開している。
場所は変われど今日もラヴェルは戦い続ける。