db7「クライフが指揮するバルセロナは、大武先生しか生では見ていないっていう」
結城「大武先生は、知識的な意味でフットボールの資料室みたいなところありますからね。『フットボールネーション』で様々な事を書かれているだけはある」
大武 「クライフのバルセロナといえば、オサスナ戦で8-1だったのをカンプノウで生で見て興奮しました。凄くスペクタクルなサッカーだったんですよねえ」
結城「最早、伝説みたいなところありますもんね。クライフのバルサって」
大武 「個人的にはクライフの頃のスペクタクルが好きだったので、ペップ・バルサはちょっと違うなって思いがあります。勿論、両方が偉大なチームだなと思うんですけど」
手原「あのチームに関しては、理論派ペップならではのチームだったとは思いますね。型がしっかりと決まっていて、そこに従っていた印象です。だから、その前任者であるライカールトが指揮していた時の方が、面白いっていう見方も出来たかもしれない」
db7「善悪ではないですけど、ライカールトのほうが自由な感じはありましたよね。人間味あふれるというか」
手原「あの頃は、ライカールトの言うこと聞かない人もいましたからね(笑)」
db7「あの頃は、アシスタントとして活躍したテン・カーテの存在もありましたね。二人三脚だったから成功したという見方をする人も少なくないはず」
結城「ただ、アシスタントで満足する監督はいないですからね。その例に漏れず、テン・カーテも指揮官となってしまいました」
手原「そういう意味では、ヴィラス・ボアスとかもそうでしたからね」
db7「ブレンダン・ロジャースとかもそうですよね。ジョゼ・モウリーニョの下から指揮官になっていった副官」
手原「ファン・ハールが監督で、ジョゼが通訳ってカオスなチームでしたよね…モウリーニョが選手のグアルディオラと笑っていたのに、っていう」
結城「なんでしょうね、あのパラレルワールド感。どうも現実だと信じられないというか…」
db7「クーマンも、監督をやってますしね」
手原「今は、意外にもセインツで成功しているという。バレンシア時代のイメージが、どうしてもあったんですけど…」
大武 「ただ、クーマンの力なのかっていうのは、正直まだ解らないところが」
結城「対策とかをされた時に、それをどのように崩していくっていうのもありますからねえ。勝負は2年目になるんでしょうか」