結城「才能として単純に見つかってないってことなのか、それとも育成に問題があるってことなのか、どっちなんでしょうね?」

大武 「そういう意味では、野球をしているような子どもたちがサッカーをやるようになったりしたら、変わってくるんですかね。競技人口が増えたら、やっぱ単純にいい子は増えるでしょうし。ただ、見つけられるかっていうのが問題ですが…」

結城「個人的には無理なんじゃないかな、と悲観的に見ていますね…少なくとも、僕の好きな選手は上がってこない傾向があって悲しいです」

db7「例えば、誰か思いつく選手いるかな?」

結城「例えば、2011年に、第89回全国高校サッカー決勝にいった関西の久御山高校のボランチの二上浩一選手。彼は本当にバルセロナのセルヒオ・ブスケツのような選手でした。

身体能力とか、目につくテクニックとかがあった訳ではないですけど、とにかく1つ1つのパスにメッセージ性があって、『日本が本当にスペイン、メキシコのようなサッカーを目指すなら、飛び級でユース代表とかに起用したい』と思うような選手でした。1つ1つのパスへの回転のかけ方とか、ああいう選手は日本ではなかなか出てこない。

後で調べたら、彼はバルセロナへの留学経験とかもあったようで。今、筑波大学に行っているので、大学サッカーでも活躍しているんだろうなと思ってはいるんですけど、即プロの場に出てもいいんじゃないかっていう選手だったので」

大武 「そういう選手が、J2とかいって試合とか出てたらどうだったんだろうなっていうのは解らないとこありますけどね。その辺は読めない」

結城「勿論、育成が成功するかどうかは運的な部分が大きいですよね。でも、ああいう選手を、プロが見つけられるような価値観の国になるといいなと。勿論、派手な選手もいいんですけどね」


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大武ユキ先生作の『フットボールネーション』の詳細は こちら、 第1話の試し読みあり。

手原和憲先生作の『夕空のクライフイズム』 の詳細は こちら、第1話の試し読みあり。


筆者名:結城 康平

プロフィール:「良い意味で自由に、色々な文章に挑んでいきたい20代男子。目指すはQolyの「なんでも屋」系ライター。戦術系統、観戦記、個人戦術、チームマネジメント、などなど...書きたいことは一杯ですが、スキル不足。質を保ちつつ、色々なものにチャレンジしたい。座談会の司会、編集もしております。」
ツイッター: @yuukikouhei

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