-となると、キャラクターにモデルとかいるのですか?
よく聞かれるのですがいません。
ただ、漫画を書く上で、「うんちく、ストーリー、試合」のバランスを考えているのですが、ストーリーを進めるのが一番楽です。キャラクターが勝手に動いてくれますから。
-いつ頃からこの漫画の構想があったのでしょうか?
2001年頃からです。元々、天皇杯でアマチュアチームがジャイアントキリングを起こすというストーリーは変わりませんでしたが、当時はまだインナーマッスルなどに焦点をあてた作品ではありませんでした。連載までに紆余曲折がありまして、今の形になりました。
-この作品では運動科学総合研究所の高岡英夫さんの科学指導を受けていますね?
高岡英夫さんの本を読んで「日本代表の試合を見ていて気になっていたことはこういうことなんだ…」という感想をもちまして、今は科学指導をしてもらっています。
実際に、あちらから題材の提案があるというよりは、こちらから希望する題材と漫画のネームを見せ、場合によっては参考資料の文献を送ってもらって、最後に原稿を見せそれをチェックしてもらうというスタイルになっています。「この絵だと軸がイマイチだね」とか。
筋肉の動きまでも意識したプレー描写はギリシャの彫刻を思わせる流麗さ
-それは漫画を描く上で大変ですね。