情景描写ってなんぞや・・・というところから

第一回目のレッスンは「情景描写の基礎」だ。担当するのは藤岡美鈴先生。さすが写真には厳しく、かっちりセッティングを要求されました。

アナウンサーになるためには「目で見たものの情報を口で淀みなく表現する」ことが必要になる。その練習として行うのが、写真や映像を見て即興でコメントを付けていくというセッションだ。

テレビにこのような画像が10秒ずつ6枚表示される。その間に適切かつ面白い描写をすることが出来るか? というものである。

画像は1:川のほとりで向かい合う2名の女性 2:山の手線のホーム 3:ポケモンGOが映っているスマホ 4:祇園祭り 5:ラジオの公開収録の模様 6:神事 と流れてくる。

やってみるとこれがなかなか難しい! 見たものをそのまま言葉にするという段階で、意外に脳内の回路がうまく働かないのだ。

10秒という短い時間ですら余ってしまったり、あるいは随分と超えてしまったり。時には沈黙が続いてしまうことも……。

学生+自分が苦しむ中、このレッスンに特別参加していた高知ケーブルテレビの福井幸正アナウンサーは滑舌よくすらすらとこなし、しかもその中にユーモアまで入れるという「プロの仕事」を見せてくれたぞ。さすが!

その後は突然見せられた写真を描写するというレッスンも。これも難しい! 時間の目安はないが、その写真のどこに注目してコメントを広げていくか。瞬時にその判断を行わなくてはならないのだ! しかもやればやるほど他の人にネタが使われていく中で、自分なりの表現を作らなければならない。

藤岡先生からは「色や位置関係など単語から文章に成長させる」「程度を表す言葉は避ける」などのアドバイスもあったが、実践にすぐ移せるかどうかというと……。

ちなみに、お題の一つは動物園で象に子供がエサをやっているもの。これを即興で実況する。

3度目くらいの出番で全くネタがなくなってきた自分が放った言葉は、

『大きな体と堅い皮膚を持つ象は、一見おとなしそうに見えますがライオンも撃退できる危険な生物です。ですからお子さんとの間には距離がとられていますねー』

もはや青空も緑も関係ない! ポンコツすぎるぜ!

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