1. “愛称”を付けるパターン

基本的には名前をそのまま付けることになっているユニネーム。

しかし、それ以外で最もポピュラーなものは「愛称」をつけるというものだ。

三浦知良であれば"KAZU"、平岡康裕であれば"HIRA"など名前の一部を計略化するケースは日本でも多いが、海外では必ずしもそういうわけではない。

ハビエル・エルナンデス・バルカサルは、「チチャリート」の愛称で知られる。

これは、元サッカー選手である父のハビエル・エルナンデス・グティエレスが“チチャロ(エンドウ豆)”という愛称で呼ばれていたことに起因する。

そのため、“チチャロ”の息子ということで“チチャリート(小さなエンドウ豆)”と名付けられ、その愛称を登録名としユニネームにも使用している。

つまり、「チチャリート」はハビエル・エルナンデスという名前には何ら関係がない。メキシコ人選手はこのように名前とは関係のない愛称を登録名にすることが多いのだ(代表チームではJ. HERNANDEZをつけることも)。

また、この手の話になると避けては通れないのがブラジル人選手だ。

2007年のバロンドール受賞選手、カカの本名はリカルド・イゼクソン・ドス・サントス・レイチ。

小さい頃、弟がリカルドの部分の発音ができず「カカ」と呼んでいたことに因むが、これも愛称をユニネームにしたケースの一つだ。ユニネームには、ご丁寧にアキュート・アクセント(´)まで付いている。