現在インドで行われているU-17ワールドカップを戦っている日本代表は、ここまで1勝1敗という成績だ。

初陣となったホンジュラス戦では大量得点で勝利を収めるも、第2節のフランス戦では全ての攻撃を失速させられ、カウンターを受けて撃沈した。

その原因は、試合を見ていれば一目瞭然だ。1対1や対面、競り合いの状況で全く勝てず、技術で仕掛けられなくなり、展開がみるみる消極的になっていった。

いろいろ対処法はあるとは思うものの、ここまで選手同士の対戦で負けているとどうにも動きにくくなる。

2得点を決めたフランスの「9番」アミヌ・グイリが一発で抜けてしまうことを考えれば、センターバックが持ち上がって1対1にしておくのもリスクが高く、攻撃的な選択肢も限られていく。

ハリルホジッチ監督が言う「デュエル」の重要性を痛感できる試合だったといえるだろう。

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