デュエルが弱いのなら…
当面の解決策は2つしかない。時間をかけてデュエルを強化するか、危険な位置でのデュエルを出来るだけ減らすかだ。前者は長期的、後者は短期的なものになる。
その課題をしっかり認識し、両面で改善に取り組もうとしているのが今のハリルホジッチではないか。前者は言葉で、後者は戦術で。
ハリルホジッチは、少なくとも現状認識は出来ているように思う。そして弱者としてどう戦うかを考えていることが、U-17代表による「世界トップに通用しない」プレーで証明されたという気がした。『デュエルの強さがないポゼッションは脆弱』と。
久保不発!U-17日本代表、優勝候補フランスに惜敗 https://t.co/wFa30hQCtQ
— サッカーニュース Qoly(コリー) (@Qoly_Live) 2017年10月11日
これで、筆者は短期的にも長期的にもハリルホジッチを維持していくことが日本のためになると確信できた。少なくとも彼は「客観的視点」を持って仕事に臨んでおり、日本の課題に向き合える人物だ。
もちろん、当面の勝敗については水物であるし、JFAが作ってきた育成方針に「それじゃダメだわ」と言っているわけだから、そりゃお偉方から嫌われてもしょうがないが…。
ともかく、それを分からせてくれた相手がフランス…ハリルホジッチが選手としても監督としても学んだ場所だったということは、なんとなく運命を感じるところだ。