Jリーグのクラブとして9年ぶりとなるAFCチャンピオンズリーグの頂点を狙う浦和レッズ。

今季はシーズン中にペトロヴィッチ監督を解任することになり、リーグでは優勝から遠ざかってしまった。

しかし、アジアの頂点に達することが出来ればそれ以上の栄冠であり、さらにクラブワールドカップへの出場権を獲得できる。

決勝戦のファーストレグは今週末の19日に迫っており、徐々にボルテージも高まっていくだろう。

そして、その相手となるのがサウジアラビア屈指の名門クラブであるアル・ヒラルだ。

日本のクラブと決勝で対戦したことも…

2009年にIFFHS(国際サッカー歴史統計連盟)から「20世紀最優秀アジアクラブ賞」を授かったアル・ヒラル。

王家のアブドゥルラーマン・ビン・サード・ビン・サイードによって1957年に設立されたクラブは、1976年のサウジアラビアリーグ創設時から参加し、14回の優勝を誇る。

『ヒラル』は「三日月」を意味する言葉だ。浦和レッズは赤いダイヤモンドであることを考えると、ちょっと面白い対比である。

ちなみに、アジアクラブ選手権からACLに至る歴史の中でアル・ヒラルは2回の優勝を果たしているが、2位が3回というのも大会記録である。

日本のクラブとは意外に縁があり、2000年の優勝時はジュビロ磐田に勝利した形だった。

1986年と87年の準優勝は、それぞれ古河電工、読売クラブの後塵を拝してのものだ。後者はアル・ヒラルが棄権したためであるが…。

なお、直近にACL決勝へと進出したのは2014年。ウェスタンシドニー・ワンダラーズと対戦し、判定にも泣かされて2試合合計0-1で敗北している。ホームで戦った際の主審は西村雄一氏で、アル・ヒラルはいまだに彼を恨んでいるとか。