田嶋 幸三(日本サッカー協会 会長) 

「ハリルホジッチ監督は、前任のアギーレ監督の契約解除の後、非常に短い時間でチームを作り、見事にワールドカップ予選を突破するということを実行してくれました。

皆さんもご存知のように彼は非常に真面目な性格で、サッカーに熱い情熱を持ち、誰よりもサッカーを愛し、多くの時間をサッカーに割き、そしてピッチの上ではその熱い気持ちを選手たちにぶつけてくれました。

デュエルという言葉、まさに日本のサッカー界に必要だった言葉を彼が植え付けてくれたと思っています。

しかしながら、ワールドカップの出場権を獲得した後、様々な試合を行い、そして最終的には一昨日の契約解除という結果になってしまいました。

試合の勝った、負けただけで監督を更迭しているわけではありません。皆さんのご意見があったから決めているだけでもありません。選手や様々な方の意見はもちろん聞きましたが、それで決めるわけでありません。

ただマリ戦、ウクライナ戦の後の期間において、選手とのコミュニケーションや信頼関係が多少薄れてきたということ。そして、今までの様々なことを総合的に評価してこの結論に達しました。

私は、1%でも2%でもワールドカップで勝つ可能性を追い求めていきたいと考えています。そのためにこの結論に達しました。

新しい監督には、内部からの昇格しかないと考えました。これはワールドカップまでたった2ヵ月であるということ。それを考え、内部で一番このチームを見てきた方。西野氏を監督と決定しました。

西野氏については皆さんに説明するまでもありませんが、アトランタオリンピック、柏レイソル、ガンバ大阪、そしてACLでの戦い。様々な国際経験も積んできてらっしゃいます。

大会までたった2ヵ月という期間ではありますが、現在西野監督はスタッフを編成中であります。

今週木曜日に全てのスタッフの編成、様々なスケジュールの決定を経て、皆さんにまたこの場で記者会見をしたいと考えております」