ーースペイン4部のレアル・アランフェスを経て、モンテネグロのFKイガロに移籍されました。どのような経緯で新天地を決めましたか?

レアル・アランフェスを退団してフリーになっていた時に、エージェントの人に「本格的にプロサッカー選手として生きていくのだったら、その国の1部か2部でプレーしないと移籍するときに不利だ」と言われたんです。

そして、そのエージェント会社と契約している選手に、ブルガリアで活躍していた加藤恒平選手(現サガン鳥栖)がいて。彼はモンテネグロからポーランドに移籍していたので、じゃあ自分もモンテネグロにチャレンジしてみようってなったんです。

冬の移籍期間でモンテネグロに挑戦しないか、という話を秋にエージェントからもらって、そこから本格的にコンディションを整えて1月にモンテネグロに行って。2部でしたが、そこで初めてプロ契約を結べました。

ーーモンテネグロで一番伸びたと思う部分は?

間合いを取らないでボールを取りにガツガツいけるようになったことです。

距離と時間をかけない守備ですね。日本にいたときより積極的にボールを取りに行くようになりました。あとはボディコンタクトのタイミングとか技術とか体の使い方が上手くなった。

特にモンテネグロではヨーロッパでも特に身長が高くてガタイのいい選手が多いので、そういうことをかなり学べたと思います。フィジカル勝負でも頭を使わないと生き残れないので。

ーーフィジカルの技術が伸びたと。

そうですね、フィンランドに来てから選手が小さく見えます(笑)

ーーフィンランドも大きい選手が多いように思えるんですけどもそれでも!?

もちろんデカいですけど、モンテネグロは異常です(笑)

ーーハハハ(笑)

モンテネグロもセルビアもデカくてヘディングの迫力が段違い。

ほんとバルカン系のチームでは「日本人は弱い」とか「日本人は戦えない」だとか言われるのですごく悔しくて、例えば球際とか走るだとか、ボールを奪うだとかいう面は毎試合、毎試合意識してやっていました。結局それができないとボールテクニックやキックなど自分の得意分野が上手くいかない試合で通用しなくなりますしね。

おかげでフィンランドに来てからはむしろ球際や守備の面で評価されるようになりました。モンテネグロではボロカスに言われていたのに(笑)。