将来的には“原点”で

ーースペイン、モンテネグロ、フィンランドという欧州でも地域の異なる三カ国を渡り歩いて来られましたが、共通点はありますか?

共通点かはわかりませんが、すごく肌で感じるのは、日本の中で自分の得意とするプレーは(外国では)目立たないことが多いということです。

スペインでもモンテネグロでもフィンランドでもそうでしたが、(自分の得意なプレーを披露するのではなく)“日本人として評価されるプレー”をすることが大事です。例えばすばしっこいだとか頭がいいだとか。そういう面は、どこでも日本人として評価されると思います。

もう自分はそういう部分は掴んでいるので、日本でプレーしてアピールするよりも、ヨーロッパでの方がやりやすいくらいですね。

ーー海外に出てよかったと思いますか?

そう思いますし、大学に行かなくてよかったなとも思いますね。大学に行ってもし試合に出られずに22歳を迎えていたら今いるチームに入れるレベルになかったと思うんで。

ーー将来的には日本でプレーしたい?それとも海外でチャレンジし続けたい?

結構そういうことはチームメイトとも話しますけど、やっぱり「線はある」と思うんですよ。

ーー“線”というと?

日本に一回戻ってしまうとヨーロッパとの“線”が切れてしまうと思うんです。

日本でやる可能性は十分にあると思っていますが、周囲の実績ある選手たちと話していると、やっぱり一つでも上にステップアップできるように自分はやっぱりヨーロッパに残り続けたいなと思えてきます。

ーー将来的に行きたい、リーグ、クラブを教えてください。

最終的にはリーガの1部に行きたいと思っています。自分の海外における理想像はそこにあるので。

今はこのチームでとにかく結果を残したいですね。経験豊富な選手と一緒にプレーできているのも財産だと思いますし、そういう選手から心強い言葉をいただけていることもありがたいことです。

ヤロはもともと1部にいてフィンランドの中では名門。僕の経歴ではなかなか入れないクラブだし、結果を残せばヘルシンキや大きいクラブへの移籍も狙えるクラブ。ここからサプライズを起こしたいですね。

ーーぜひ、いつかラ・リーガで活躍する日を待っています!

【厳選Qoly】なぜ?日本代表、2024年に一度も呼ばれなかった5名

ラッシュフォードの私服がやばい