サッカー界における背番号10は、メッシやネイマールなどが背負うエースナンバーだ。
彼らはみな傑出したテクニックと創造性を持つ特別な存在だが、その自由を与えられる特性や優れた感性ゆえか指導者としては成功を収め難いとも。
しかしもちろんそれは一般論に過ぎない。今回は、現役時代に栄光の10番を背負いながら指揮官として成功を収めた5名をご紹介しよう。
ジーコ(ブラジル)
ジーコは王国ブラジルで最も支持される1980年代のセレソンにおいて栄光の10番を背負い、“白いペレ”とも呼ばれた。
選手としての最晩年にはJ黎明期の鹿島アントラーズへ。選手・監督・総監督としてクラブに勝者のメンタリティーを植樹し、それは日本サッカー界の萌芽にも繋がった。
指導者としては2006年W杯で惨敗したため日本国内での評価は高くない。しかし日本代表でアジアカップを制覇し、トルコのフェネルバフチェでは国内リーグ制覇やCLでのベスト8という成績を残している。