トマス・グラネマーク
「物事の組み合わせだ。
私がクラブに入っていって考えを押しつけるのではなく、そのクラブのプレースタイルにそれらの原則を一体化させる。
リヴァプールに行って、どうプレーするか、どうプレッシングするかを教えているわけではない。私は一体化させることにベストを尽くす」
「私のコーチングがNFLのプレーブック(戦術本)のようだと考える人もいる。
今はこれをやる、あれをやる。確かにそうできる時もある。特別なものもある。
だが、多くの場合は選手に選択肢を与えたうえで、選手が決断を下さなければならない。
私は選手たちとともに約20の異なるスローインに取り組んでいる。
異なる選手たちのための異なる割り当てがある。それを1週間で習得することはない。
プロセスだ。私がいない時にも選手たちはコーチとともに取り組んでいる。
自分が見ることができた最も大きなもののひとつは、原則を持ちつつも、選手たちが自ら調整していることだ。原則を用いながら、自分で創造性を発揮する。
選手たちが自分で何かをする時が私にとって最大の喜びだ」
「我々は常に取り組んでいる。単にテクニックについてだけではない。
単にどうやって速く投げるのかではなく、いつ速く投げるか」
「エンターテイメントの点でいえば、選手が足元でボールを持つたびにチームがボールを失うのは好ましくない。
スローインでも同じだ。私の目標は、ともに働いているクラブをよりよくすることだけでなく、サッカー全体をよりよくすることだ。
改善のための大きな余地がある。2年後には相当上達したスローインを見ることになると思う。スローインをより楽しむようになればいいね。
いつかは、選手や監督だけでなくファンたちもスローインをもっと楽しむようになると確信しているよ」
当初はスローインコーチなんてと笑われていたものの、リヴァプールやRBライプツィヒといったクラブはその重要性を見抜いていたようだ。
そのグラネマークが勧めるスローイン練習のひとつがこれ。
子供たちも狙いを持って取り組めている感じだろうか。
南野の試合ではスローインも見どころになりそうだ。