トマス・グラネマーク
「ずっとスローインはラインに沿って投げろと言われてきた。
プロであれ、アマであれ、子供時代の学校であれね。自分が言えるのは、それはスローインについての最悪のアドバイスだということだ。
デュエルする状況なので、通常はフィフティフィフティの状況だと言われる。だが、30対70か20対80の状況だと言われるべきだ。
そうやってスローインしてボールを失うことになれば、本当に大きなリスクがあるからだ。
その場でボールを失うよりも、30ヤード(27メートル)先で失ったほうがいいと言う人もいるかもしれない。
それはそうだ。だが、自分たちがボールを持っているんだ。
なぜその状況からそれをキープしようとしたり、チャンスメイクしようとしたりしないのか?
それがまさにリヴァプールがやっていることだ。
「2019年9月にネット上に中立な分析があった。
2017-18シーズンのリヴァプールはプレッシャー下におけるスローイン時のポゼッション保持率が45.4%だったというものだ。それが私がきた1年目で68.4%に改善されたと。
我々はプレッシャー下におけるスローインでワースト3位からNo.1になった。
単なるスローインであり、非常にシンプルと言うことができる。
だが、ボールを持っていれば、チャンスメイク、ゴール、ポゼッションキープ、コントロールの維持ができる。もしボールを失えば、問題が起きる」
リヴァプールのスローインに劇的な変化をもたらしたグラネマーク氏だが、全てが自分のおかげだとは思っていないとか。