「お金を払って観てもらえる選手に」

――浦和レッズに在籍した10年、一番の思い出は?

何ですかね…。一つには決められないですね。

勝った試合も良い思い出ですし、敗れた試合、タイトルを獲れなかった試合も自分にとってはすごく思い出に残っています。タイトルを獲った試合にしても、どれも違う喜びがあるんですよね。

――子供たちからも質問が飛んでいましたが、「重要な場面でゴールを決める秘訣」を教えてください!

やはり準備ですね。僕は自分がずっとやってきたという自信がありますし、ディフェンダーですけど毎日の練習後のシュート練習も欠かしませんでした。

僕はプロになってからずっと、どういう状態、どういうシチュエーションでもゴールを狙う意識のアンテナを張り続けています。だからこそセカンドボールの意識やどこにボールがこぼれるかといった観察力が他の選手より優れているという自負があります。

あのようなゴール(※天皇杯決勝の決勝点)を決められたのも、偶然ではなく必然だと思っています。

――年が明けて1月、日本代表が再び大事な試合を迎えます。槙野選手は今の代表チームをどのように見ていますか?

とにかく期待しています。良い選手がたくさんいますし、僕も最終予選を戦いましたけど、ワールドカップに出場することは簡単ではありません。

大変なのは僕も身に染みて分かっているので、とにかく1試合でも面白い試合と素晴らしい結果を出してくれればいいかなと思います。選手にはがんばってほしいですね。

――日本代表になることで得られたものは何が一番大きかったですか?

責任感ですかね。

代表選手だからこそ所属クラブでも発言すべきことややらなければならないことがたくさんありましたし、周りの見る目も違いました。責任感は自分の中にそれまで以上に芽生えていました。