――上福元直人選手の退場もありましたが、Jリーグでは今年第3節までで11人にレッドカードが出ています。選手の立場から見るとどうでしょうか。

間違いなくこれは退場だよねというファールもありますけれども、VARを使った判断、審判の基準による判断を総合的に合わせても、少し厳しい判定が多いのかな…とも。ただ、基準が変わってきているのもあるのでしょうね。それによって選手が守られているところもあると思います。サッカー自体も熱くなってきているのかなと感じますね。

僕は退場したことはないんです。相手が退場したことはありますが、それこそ悪質なものではなく、「チームを守るための守備」でした。ただ、今の基準でVARを入れて見られると、やっぱりなかなか厳しくはなりますね。

上福元選手のプレ―も、京都サンガ側で見ているのか磐田側で見ているのかで見解も違いますし、フラットな立場のレフェリーの判断は受け入れなくてはいけないものではありますね。

――より繊細なプレーが求められるようになっていますね。

そうですね、本当に頭良く戦わなければいけません。

あそこでもし抜かれて失点するかどうかでいえば、カバーの選手はいましたしね。一つの場面をくり抜けば「行かれたくない」シーンかもしれませんが、あそこで“レッドが出るかもしれない”と頭の片隅に入れてプレーするとまた違ってくるのかなとは思いますね。頭を使った賢いサッカーをしていかないと、なかなか試合を優位に進めることはできなくなってくいます。

――次は12日に湘南戦があります。サンガだけではないんですが、開幕からここまで週2試合がずっと続きました。ようやくミッドウィークが空きますね。

キャンプを重ねてきて、体力的にもしっかり追い込んできていた。週2試合があったことは、サブだった選手が出場できてアピールできた。そこはとてもポジティブだったと思います。ここで1週間挟むことで休みも取れますし、頭も体もリフレッシュできますね。12日の湘南戦もすごく楽しみな一戦になるなと思います。

――曺貴裁監督も古巣との対戦ですから、一層力も入るでしょうね。

相手もそう思っているでしょうしね。お互いに高め合った中での、面白いゲームになるだろうなと感じます。

――いい試合を期待しましょう。最後に原さんから「MY MVP」を選んでいただきます。まずサガン鳥栖戦はいかがでしょうか?

間違いなく豊川雄太選手ですね。初ゴールの山田楓喜選手もとても良かったんですが。

豊川選手は前半から、守備にしろ、ボールの受け方にしろ、すごい運動量を見せていました。ハーフタイムで「あ、これ点取るね」といういう話をしていたぐらいの動きでした。その通りに点を取ってくれましたし、それによって自信にも繋がったと思います。

――続きまして磐田戦はいかがでしょうか。

チーム全体が受け身の流れになっていた中で、強烈な個の力でゴールを取ったウタカ選手ですね。守備でもみんな頑張っていましたし、荻原選手も非常にスピードを生かして前線にも絡んでいたんですが、やはりゴールという結果。

負けてしまいましたが、0-4で終わるのと1-4で終わるのでは全く違います。そのゴールを取ったというところでウタカ選手をMVPにしたいなと思います。

――あのようなことができる選手がいると、相手の守備は全く気を抜けないですね。

速さもありながら、強さもある。ゴールを取る技術も素晴らしいなと思います。

――最後に!原さんはこれからどんな活動されるのか教えていただけますか?

3月12日に「オンラインファンミーティング」をさせていただきます。ぜひみなさんに参加していただければと思うので、僕のTwitterやInstagramなどをチェックしてください。「第2の人生キックオフ」というファンミーティング、よろしくお願いいたします。

――今日もありがとうございました。以上「原一樹のフットボール研究所」でした!

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