火曜日の夜に行われていたFIFAワールドカップ・アジア最終予選のイラン対レバノンで、再び女性がスタジアムから排除されていたようだ。

『ISNA』によれば、この試合ではおよそ1万2500枚のチケットが販売されており、そのうち2000万ほどが女性向けのものだったとのこと。

しかしながら、会場となったイマーム・レザ・スタジアムを訪れた女性たちは、なぜか入場を許可されなかったという。

イランは1979年にイスラム共和制を施行して以来、女性がサッカーなどのスポーツを観戦することを禁止していた。それは「女性は男性的な雰囲気や半裸の男性の視界から保護されなければいけない」という主張からのものであった。

ただ、2018年には活動家の女性サハル・ホダヤリが変装してスタジアムに侵入した際に当局に拘留され、投獄されることに反対し裁判所の前で自殺するという大きな事件が発生。

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その事件の影響もあり、2019年にイランはFIFAから「女性も制限なしにスタジアムを訪れることができるようにしなければならない」と命令を受けることとなった。

それからイランは限られた人数の女性をスタジアムに受け入れ、今年1月のワールドカップ予選では3年ぶりに女性が国際大会を観戦することが許されていた。

なお、会場があるマシュハドのムフサン・ダヴァリ知事は、この事件に対して「多くの人々がスタジアムに入れなかったことをお詫びする」と謝罪しているとのこと。

論争が起こっていることに対し、イランのエブラヒム・ライシ大統領は内務省に「状況を注意深く監視するよう」命令を下したという。

もし深刻な繰り返しの違反があった場合はイランのFIFA資格が停止される可能性もあると伝えられており、イタリアの『SportMediaset』では「本大会の出場権が転がり込んでくる可能性はあるのか」という記事も配信していた。

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