マンチェスター・ユナイテッドでプレーしているDFラファエル・ヴァランが、29歳の若さでフランス代表を引退することを発表した。
10代でRCランスのトップチームにデビューし、すぐさまレアル・マドリーへと引き抜かれていったヴァラン。
スペイン移籍後しばらくしてからレギュラーを獲得し、2013年に行われたワールドカップ予選でフランス代表にも初出場した。
そして昨年末に行われたFIFAワールドカップ・カタール2022にも参加し、大会前まで怪我を抱えていたにもかかわらずレギュラーとして準優勝に貢献している。
ラファエル・ヴァラン
「我々の偉大な国を10年間代表することができた。それは人生で最高の栄誉の一つである。この青いジャージを着るたび、大きな誇りを感じていた。
ピッチに出たときには常に全力を尽くしてプレーして勝つ義務がある。僕はこの数カ月間熟考していたが、代表を引退するのに適切な時期だと判断した。
子供の頃、僕は1998年のワールドカップで優勝したチームに言葉では言い表せないほどの感情をもらった。そしてその選手たちを追ったことを覚えている。
我々にとってのヒーロー。僕はそんな存在になることを夢見ていた。そして20年後、僕は同じようにワールドカップを持ち帰った。それは人生で最も美しい経験の一つだ。
僕はそれを決して忘れない。2018年7月15日に感じたすべての感情を、今でも失われることなく抱いている。
我々が一緒に勝ち取ったあの勝利は、ディディエ・デシャン監督やスタッフ、経営陣の皆さん、そして我々のシャツを着て戦った仲間のサポートなしには決して成し遂げられなかった。
そのような仲間との瞬間を失うことにはなるが、新しい世代が引き継ぐ時がきたんだ。それができる準備はできている。チャンスを与えられるべき若手がたくさんいる。
みんなに心からありがとう。ラフより」
ウーゴ・ロリスが先月初めにフランス代表引退を宣言したあと、キャプテンが渡されると思われていたヴァラン。
しかし今回ヴァランも引退することになったため、メディアは「キリアン・エムバペにキャプテンマークが渡されるのではないか」と伝えている。
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ちなみに、ヴァランは世界に4人しかいない「同じ年にチャンピオンズリーグとワールドカップを制覇した」選手。クリスティアン・カランブー、ロベルト・カルロス、サミ・ケディラのみである。