ただ、収容人数はJ3基準の5千人にも満たない4,946人であり、屋根もほぼない状況。そうしたなか、岩手は2020年9月に以下の「例外規定」を利用する形で、2021シーズンからのJ2ライセンスの承認を受けている。
1. スタジアム整備において、条件を満たした場合の猶予期間を設置
【例外規定1】着工しており3年以内に完成可能であれば、上位ライセンス取得可能
【例外規定2】Jリーグが掲げる理想的なスタジアムを整備いただけるのであれば、5年の猶予を認め(例外1との併用も可能)、上位ライセンス取得可能
これにより2022シーズンのJ2初昇格を実現できたわけだが、一方でスタジアム整備に関して明確なタイムリミットが設定されることになった。
具体的には、2024年6月までに建設計画を策定し、2026年6月までに着工、2028年2月までに完成することが求められる。地元の岩手めんこいテレビ(mit)が現状について特集を組んで伝えている。
「本当に僕たちは崖っぷちに追い込まれているんだということを改めて分かっていただきたい」と語った秋田豊社長。
番組内で触れられているように、解決のための選択肢は2つ。新スタジアムを建設するか、あるいは現在のいわぎんスタジアムを改修するかだ。クラブとしては費用を抑えるため、現スタジアムの改修案で進めたい考えだが、スタジアムを所有する盛岡市と岩手県は慎重な姿勢を見せているという。
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一度J2に上がったことで「33億1300万円」の経済波及効果が算出されるなど、クラブの価値を示すことができつつあるいわてグルージャ盛岡。スタジアムに関しても地域とともになんとか良い解決策を導き出してほしい。