公式戦は8年ぶり、リーグ戦は13年ぶりのダービー勝利
この勝利は山形サポーターにとって待ち焦がれた勝利だった。
山形は公式戦のダービーで仙台に勝利した試合は、2015年5月27日のルヴァン杯の2-1以来となる。リーグ戦はさかのぼれば2010年7月13日の3-1以来だ。
長年宿敵に勝てていなかったが、試合前に渡邉晋監督を取材した際、「もしジンクスというものがあるとしたら、破るためにあると思う」と力強く話していた。
有言実行の圧勝—。渡邉監督は試合後の会見で
サポーターに対する前に、選手へのアプローチとして「過去は変えられないけど、未来が変えられる」という話をきょうしました。
変えられるものに対して、エネルギーを注いでいこう。我々が新しい歴史をつくろうと、そういうような話をしました。
公式戦に関して言えば、8年ぶりなのかな。でもリーグ戦に13年ぶりというところを数字としては選手に強調して、13年ぶりに勝利をすることで、「新しい歴史の1ページを2023年の俺たちで作っていこうぜ」という話をして、選手がそれを意気に感じたかは後で聞いてみてください。
過去にもそういうようなアプローチをして勝てていないと言われていた。スタジアムで勝ってきた経験もありますから、そういうような働きかけで選手が意気に感じてやってくれたのであれば、うれしいなと思います。
実際、それで我々が勝ち得た結果というものがサポーターに届いて、彼らはあれぐらい喜んでくれるのは、私も本当に一サッカー人としてこんなに嬉しいことはないです。
それが隣県のライバルのチームであれば尚更でしょうし、今日1日はサポーターと一緒に、選手と一緒に、コーチングスタッフと一緒に、フロントのスタッフと一緒に、勝利というものを味わいたいなと思います。
とコメントした。
歴史的な大勝劇に会場は、試合後もサポーターの歓声に包まれていた。