リリースが出ていないことに怒り
和やかな雰囲気の中で取材を受けていた西山だったが、リリースの話が出ると一変した。ファンへ別れを告げるクラブからの契約満了のリリースが出ていないことに西山は「そうですね。チームとしてひどいですね。本当にひどいですよね」と不満を口にした。
ファンも報道で契約満了の事実を知り、中にはSNSで怒りの投稿をするサポーターもおり、リリースが出ていないことに納得していない人間も多い。
「(怒っているサポーターは)たくさんブチ切れてください(笑)。僕は横浜FCを満了になった身なので、いくらでも横浜FCのフロント叩いちゃってください(笑)。なんとでも書いてもらって大丈夫です。もしJ2のチームに行けたら横浜FCを倒すために頑張ります」と語気が強かった。
ただこれまで支えてくれたファンへの感謝は忘れていない。「こういう状況ですけど、DMやメッセージとかよくくれる方もいます。常に応援してくれてありがとうございますという気持ちは持っています。なんとかそれを還元できるように頑張ります」とサポーターに向けて笑顔で深く感謝していた。
平井もまたこの話題になると悲しそうな表情を浮かべた。
「とりあえず上を目指すことは変わっていないんで…。引き続き応援しててくれたらうれしいです。見返す気持ちはめっちゃある。マリノスじゃないクラブで対戦することになるかもしれないですけど、僕はそれを目指している。見ていただければいいなと思います」と声援を送り続けたサポーターに感謝しつつ、前を向いていた。
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二人のトライアウトは終わったが、ときには熱く、激しく、ときにはクレバーにピッチ上でプレーしてスカウト陣に全力でアピールした。クラブの事情があるとはいえ、選手へのリスペクトやサポーターへの配慮に対してリリースを出す形で応えてほしい。この日人知れずトライアウトで戦った西山と平井に待望のオファーが届くことを願うばかりだ。