教え子たちの躍動、お互いの目標

――藤原祐大選手、宇野禅斗選手、バスケス・バイロン選手と青森山田OBの選手達が町田で躍動したシーズンでした。正木監督も3人を指導されましたけど、プロの舞台で黒田さんの下でプレーしている姿はどのように映りましたか。

選手にとって難しいことが一つあって、それは指導者が選手のことを理解してくれているかどうかが1番大きいことだと思います。どのチームの監督でもそうですけど、選手のことを理解して、その選手をうまく使うことがプロの世界では当たり前だと思います。

彼ら3人のことは高校時代、藤原、宇野の二人は中学校時代から黒田監督は知っています。そういった意味で言うと、理解してくれている指導者の下で思いっきりサッカーができている。なぜならお互いがゴール地点というか、求めている地点を知っているわけですから。いままで他のチームにいたときよりも分かってくれている分、伸び伸びとプレーしている印象があったかなという気がしますね。

バスケス・バイロン(左)と黒田監督

――町田のJ2優勝、J1昇格について驚きはありましたか。

負ける姿はあまり想像していなかったです。あの負けず嫌いな性格はプロ向きだと思います(笑)。なので、多分開幕から上手く、いっていなかったとしてもブレることはないけど、柔軟にやれることを変えていたんじゃないかなという気がします。

J2優勝ですよね。監督だけの力じゃなくて町田に関わるすべての人たちの充実度や選手の質を考えたら、すべての人たちが監督の下に集まって、優勝を本気で目指していたと思います。驚きはそんなにない感じですよね(笑)。

でもお互いリーグ戦優勝は春先からずっと言っていたことだったので、逆に負けたくないという気持ちのほうが強かった。そこはまずお互い達成できて、一先ずは今年頑張ってきた結果かなと思います。