先日、2021年から率いていたASローマの監督を解任されたジョゼ・モウリーニョ。
就任1年目ではUEFAカンファレンスリーグを制覇し、2年目もUEFAヨーロッパリーグで準優勝となるなど、欧州規模のカップ戦で結果を出してきた。
しかし今季はセリエAでなかなか上位に食い込むことができず、1月16日にクラブから解任が言い渡され、ダニエレ・デ・ロッシへの指揮官交代が発表されている。
そのモウリーニョは今回『Football.com』でのコラムで以下のように書き、ローマでは「サッカーを知らない人々に解雇された」と訴えたという。
「ヨーロッパの大会がまもなく始まる。特にチャンピオンズリーグは、世界のサッカーカレンダーの中で最も重要な大会だ。
しかし私はこのファイナルステージには参加しない。敗北したからではなく、サッカーをほとんど知らない人々によって排除されたからだ。
ただ、それが人生だ。浮き沈みがある。たとえ不公平で予測不能な解雇を経験したとしても、前を向く。そしていつか戻ってくる。さらなる熱意と自信を持って、UEFAの舞台に。
以前にも書いたように、私はいつも勝利を目指して挑む。インテルを率いていた15年前、バルセロナとの試合のファーストレグを3-1で勝利した。敵地のカンプ・ノウでは30分でチアゴ・モッタが退場になったが、『必要なプレー』をして決勝進出という目標を達成した。
目標達成の為ならどんな戦略や戦術も使うし、それをすることに何の問題もない。それは知性に左右されるものであり、『自称コメンテーター』が何を言おうが気にすることもない。
『モウリーニョはゴール前にバスを置き、FWのエトーはまるで右サイドバックだった』と言われたが、そうだよ、そうした。10人で素晴らしい守備ゲームをした。巧妙な戦略だったわけだよ」
今季はUEFAチャンピオンズリーグではなくUEFAヨーロッパリーグに出場しているローマ。16日にはフェイエノールトとのアウェイゲームを戦ったが、ジョゼ・モウリーニョ監督はそのベンチに座ることができなかった。
ローマは現在アメリカの投資家ダン・フリードキンとその会社であるフリードキン・グループによって経営されているが、モウリーニョ監督は「彼らはサッカーを知らない」と感じているようだ。