なでしこジャパンは24日、パリ五輪最終予選で北朝鮮と対戦し、0-0で引き分けた。
二転三転の結果、サウジアラビア・ジッダでの開催となった第1戦。日本は、宮澤ひなた、遠藤純と怪我人の相次いだ左サイドの起用が注目された。
スタメンはGKが山下杏也加。DFは右から清水梨紗、高橋はな、南萌華、注目の左サイドバックには18歳の古賀塔子を抜擢。アンカーにキャプテンの熊谷紗希が入り、インサイドハーフに長谷川唯と長野風花。3トップは右から藤野あおば、田中美南、植木理子と並んだ。
一方の北朝鮮は、守備時が5-4-1、攻撃時が4-4-2の可変システムを採用。人数をかけてしっかり守りながらボールを奪ったら速く攻める戦い方を選択してきた。
試合は序盤から日本がボールを持つも、強度の高い相手に対してなかなか嫌なところに入っていくことができず。北朝鮮がカウンターやセットプレーから何度か決定機を作り出す。
ようやく42分、藤野のクロスから田中が素早いターンでシュートを放つもこれは相手GKの足に阻まれた。
スコアレスで折り返した後半、北朝鮮はギアを一段上げて、正確な技術とキックでボールを握る展開に。日本選手が寄せきれない場面が目立ち始め、明らかに北朝鮮ペースとなった。
73分には北朝鮮に右サイドからのクロスを合わせられたが、これはクロスバーにヒット。結局懸命の守備でしのぎ切った日本が、試合前から困難を強いられたゲームをなんとか引き分けに持ち込んでいる。
FIFAランキング8位の日本と9位の北朝鮮。アジアのライバル同士による運命の第2戦は、28日(水)に国立競技場で行われる。