U-23日本代表は25日、U23アジアカップ準々決勝で開催国カタールと対戦し、4-2と逆転勝利。2大会連続のベスト4進出を決めた。
0-1で敗れたグループステージ最終戦の韓国戦から中2日。負けたら終わりの準々決勝で、日本は前戦から先発10人を入れ替えた。
GKは今大会活躍の目立つ小久保玲央ブライアン。DFは右から関根大輝、唯一韓国戦にも出場した19歳の高井幸大、木村誠二、大畑歩夢。
中盤はアンカー気味に藤田譲瑠チマ、右のインサイドハーフ気味に山本理仁が立ち、右サイドに山田楓喜、左サイドに佐藤恵允、トップ下気味に松木玖生、そして1トップには細谷真大が入った。
試合は開始早々の2分、相手最終ラインで短くなったパスを山田が拾い、エリア外から左足を一閃。カタールGKの逆を突くニアサイドを抜いて電光石火の先制点を奪う。
カタールは韓国同様、5-4-1のブロックを敷くシステム。スペースの管理は比較的ルーズだったが、日本は徐々にボールが外回しになる傾向が見え、効果的な攻撃につなげられない。
24分、カタールが左サイドから中央へ送ったパスが右サイドまで流れると、日本の守備陣に一瞬ふわっとした空気が生まれた。鋭いクロスを大外のアハメド・アル・ラウィが頭で合わせて同点とする。
その後はカタール優勢の流れとなったが、41分、GKユーセフ・アブドゥラーが最終ライン裏へのボールをヘディングで処理した際、細谷を蹴ってしまい、VARの結果ラフプレーで一発退場。日本が数的有利となり試合を折り返した。
日本は後半頭から前半イエローカードを受けていた松木に代えて藤尾翔太を投入。細谷との2トップに切り替える。
49分、10人のカタールはセットプレーからジャセム・ジャバーが逆転弾を決めるが、日本も67分、山本のコーナーキックを木村が頭で合わせて同点に。
その後は1人多い日本が圧倒的にボールを支配。疲労が目立つカタールを押し込むものの、藤尾らがなかなか決定機を決めきれない。
2-2のまま延長戦に突入し、迎えた延長前半11分、途中出場の荒木遼太郎からスルーパスを受けた細谷がGKの股を抜いてフィニッシュ。
エースの待望の今大会初ゴールで勝ち越した日本は、延長後半7分に内野航太郎が追加点を奪い、4-2で難敵カタールを退けた。
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8大会連続の五輪出場まで、あと1勝となった日本。次戦は中3日の4月29日(月)に行われる準決勝、イラク対ベトナムの勝者と対戦する。