松田力

現所属:愛媛FC
特別指定:大分トリニータ(J1/9試合4得点)

愛媛FCで昨年13ゴールを決め、J3の最優秀選手賞を受賞した松田力。父親はインドネシア人で、双子の兄である松田陸は現在ガンバ大阪でプレーする。

立正大学淞南高校からびわこ成蹊スポーツ大学へ進学し、3年時に関西学生サッカーリーグ1部で25得点をあげ得点王に。その活躍により2013年5月、大分トリニータから特別指定された。

試合への出場は7月から大学のリーグ戦が始まる8月末までという短期間だったが、9試合の出場でチーム2位の4得点を記録した。これは当時、特別指定選手の最多得点記録である。

しかも得点した相手は名古屋グランパス、浦和レッズ、横浜F・マリノスと強豪ばかり。複数クラブの競合の末、2得点を記録した名古屋でプロ入りしている(当時は特別指定以外のクラブに加入することが可能だった)。

藤井智也

現所属:鹿島アントラーズ
特別指定:サンフレッチェ広島(J1/15試合0得点)

今季計測した「トップスピード」はJ1全体で2位となる35.4km/h。Jリーグ最強クラスのスピードを持つ藤井だが、中学・高校と全く無名の存在だった。

ただ高校時代に身長が伸びたことで脚力も50m5秒9へと急成長し、活躍するための土台は整っていた。スポーツ推薦で入学した立命館大学では1年から頭角を現し、3年時の関西学生サッカーリーグ1部ではアシスト王とベストイレブンを獲得。

2019年7月に行われた天皇杯2回戦で格上の横浜F・マリノスからアシストを記録し、これがJクラブの評価を高めた。翌年1月、2021年からのサンフレッチェ広島加入が内定し、同2月に特別指定選手に承認された。

2020シーズンは広島と京都を行き来するという難しい状況ではあったが、城福浩(現東京ヴェルディ)体制で先発2試合を含む15試合に出場している。