レイラック滋賀FCは昨季堅守からのカウンターやセットプレーを主な武器として戦っていたものの、好成績を残したことから今季はボールを持たされる試合も多くなっている。

その中で、6月からは久保田和音が3トップの一角からボランチにポジションを変えてプレーメーカーの役割をし、ボールを回すプレーのクオリティを上げている。

また、後方からのビルドアップやセットプレーのキッカーで力を発揮している平尾壮がこの試合では3バックで先発し、2つのアシストを決めた。

菊池監督はこの二人の選手の役割について以下のように評価していた。

この数試合はシャドーからボランチにポジションを変えている久保田和音

「(久保田和音について)ボールを動かすところは本当に彼の特徴でもありますし、技術的なところが持ち味ですね。

あとは、チームとして同サイドで完結するような攻撃が多いので、よりピッチの68メートルの幅を使いながらプレーすること。それがこれから課題にはなっていきますが、少しずつ出てきたかなと思います。

セットプレーのキッカーとして多くのゴールを導く平尾壮

(平尾壮について)今日の試合もそうですが、彼はスタメンでも途中出場でもどちらでも力を発揮してくれる選手です。本当に信頼している選手ですし、 今日はセットプレーでゴールを取れた。このような勝利は嬉しいですし、チームのプラスになります。

ただ、これからもずっとセットプレーだけで試合に勝つということはあり得ないものですので、流れの中でしっかり点を取って勝利するというところも、 これからもっともっと積み上げていかなきゃいけないと思っています」

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立ち上がりの良さやセットプレーでの得点、そしてボールを動かすプレーに対応するための配置変更などに手応えを感じている一方、さらに向上するためにはピッチの幅を広く使った展開や流れの中のゴールが必要だと感じているそう。

レイラック滋賀FCはこのあと7月6日に敵地で横河武蔵野FC戦、さらに13日に栃木シティSCとのアウェイゲームを戦う予定となっている。そして21日には三浦知良が加入したアトレチコ鈴鹿クラブとのホームゲームを迎えることになる。

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